久しぶりにテレビをつけたら、映画公開40周年記念『ET』が地上波で放送されていました。
懐かしくて観たい思いをグッーと抑えて、パソコンと向き合い中です。
何故なら今回のコラム担当は、私。
Yahooニュースで、ご存知の方もおられるかと思いますが、インドが小麦輸出を即時停止にしたと報道がありました。
小麦生産量世界第2位のインド。第3位ロシア。
第4位のアメリカと第5位のフランスを足してもインドの生産量には至りません。
日本の小麦生産量は、ランキングから見るとごく僅かです。
日本はアメリカ・カナダ・オーストラリアから大部分を輸入しています。
インドが輸出を停止しても影響が大きくないから我が国にとって関係ないでしょうと、済ましてしまっていいのでしょうか?
今回は、日本の食料自給率から『食』について考えてみましょう。
質問です。
戦時中、食べる物も無く、さつま芋やカボチャばかりを食べて、飢えを凌いでいた話しを聞いたこと、
学生時代に学んだことがあると思いますが、あの時代の日本の食料自給率は、どの位だったと思いますか?
実は、88%だったんです。88%の食料自給率で食べ物が無い環境になるのです。
では、現在の日本の食料自給率は、どのくらいでしょうか?
日本国内で、国民の食糧を確保することです。
ん、、、
実は、日本は世界一食料自給率が低い国なんです。
カロリーベースで37%・生産ベースで66%です。
戦時中より自給率が低いのです。
しかし、世界中から食糧を大量に輸入しているので、野菜から果物、魚やお肉、食品に至るまで、豊富にあります。
スーパーで買い物をする時に、産地表記がしてありますが、兵庫県産、国産・国内産・アメリカ産・中国産・オーストラリア産など。
私たちの身体は、栄養からつくられています。みなさんの身体は、どこ産でつくられていますか?
以前、コラムでもお伝えしましたが、日本は、世界一フードロスを出しています。
日本のフードロスで、世界の飢餓が救えるほどです。
詳しくは、こちら→https://chikyu-labo.com/大量生産・大量消費を続けることからサスティナ/
近年、世界中で異常気象が起き、干ばつ、水害、山火事、ハリケーンなど自然災害が起きています。
また、はやり風邪による都市封鎖、国と国との争いなど、災害以外の影響により、
物や燃料、物流まで影響が出てきています。
世界各国で、食べ物の値段が上がり始め、数年前の倍以上に値段が跳ね上がってきているところもあります。
食べ物だけでなく、物や燃料も同じくです。
日本においても、輸入食品を始め、原料高騰により、生活に関わる多くのものが値上がりしてきています。
車に乗る方は、ガソリンの価格からもわかります。
いろんなものが全体的に値上がりしてきているのに収入が変わらない。
それどころか、収入が減った方も多いのでないでしょうか。
学生を卒業して社会人になった人の初任給は、20年以上上がっていません。
そして、デジタル化社会の現代は、とても便利なことが多くあります。
ここ数年で、リモートワークが当たり前になった方もいます。
家に居ながら、オンラインで打ち合わせをしたり、人と繋がりを持てたりもします。
とても便利ですが、とてもモロイ社会とも言えます。
電気が止まったら機能しない社会なのです。
ここ最近、各地で大規模停電が起きています。
オール電化の家は、電気がなければ生活ができません。
料理もできなければ、トイレの水も流れない。
高層マンションに住んでいる人は、山登り以上の階段を登らないと家に帰れません。
数時間、数日であれば、なんとか工夫することができますが、1週間、1ヶ月になったらどうでしょうか?
もしそんなことが起きたら、あなたはどうしますか?
スーパーの棚から商品が全て無くなります。
IOTで管理されている物流は止まります。
情報源のネットやテレビも使えないです。
燃料の高騰が起きるでしょう。
災害時の食糧確保も限界があるでしょう。
そんなこと起きる訳がないし、絶対ないから大丈夫という考えもあるかも知れません。
停電ではなく、天災かも知れません。
そして、日本ではなく食糧を輸入している国で、起きたらどうなるでしょうか?
対岸の火事でなく、輸入に頼りすぎている日本は、世界で一番影響を受けるのです。
現に、インドは、小麦の輸出を停止しました。
はやり風邪の時にも、自国を守るために、食糧の輸出を停止した国が幾つもあります。
農業大国アメリカでは、作物を育てるのに地下水を多く使っていますが、
地下水がなくなり農業ができなくなり、砂漠化が年々進んでいます。
オーストラリアも同じくです。
私たちが食べる野菜だけではく、家畜の餌の大部分も輸入です。
自国を守ることが第一優先ですから、世界中どこの国も食料自給率を上げることは当たり前で、
それができなければ、有事の際に国を守れませんし、水攻めに合う可能性をあることを歴史から学ことができるのです。
私は、恐怖を煽っているのではありません。
食料自給率の現状を知っていただき、食べものへの感謝、育ててくれている人への感謝、
当たり前にものが買える社会への感謝を感じて、自給率の課題に向けて何ができるかを考えて頂ければと思います。
地球Laboが提案する持続可能な都市型農業『AgriPoucher®︎(アグリポーチャー)』は、都市の中に小さな畑をたくさん作ろう。地球もわたしも心地いい都市づくりを目指しています。
野菜を育てたことがない人は、何か起きた時に食べるもの困るでしょう。
一度でも育てた経験があれば、タネから育てることができます。
AgriPoucher®︎コンポストを使って、生ゴミを土の栄養『堆肥』づくりをすれば、
ベランダや屋上、ちょっとしたスペースで、土づくりもできます。
自分で育てることで、スーパーで買う野菜を育ててくれた人への感謝も感じれることでしょう。
野菜が育つ過程から生命の素晴らしさ、太陽・雨や風の恵みを感じ植物の力強さを感じます。
うまく育たなかった時には、農家さんの凄さを感じるでしょう。
自分で愛情込めて、育てた野菜を食べる時には、美味しさも格別でしょう。
そして、経験は自信にも繋がっていくことでしょう。
AgriPoucher®︎以外にも育てるツールは有りますから、できることから始めてみましょう。
ベランダに蝶々や小鳥たちが遊びにくる自然と人が共生できる都会を共に創れればと思います。
最後に、もし食糧難が起きた時、
あなたは、食糧を奪いますか?
それとも食糧を貰いますか?
必要な人に食糧を分けてあげることはできますか?