2月にコンポストをリリースするずっと以前から始めた、コンポスト生活。
生ゴミが減ったことで、燃えるゴミを出す量が劇的に減りました。
日々の暮らしの中にコンポストが当たり前になってきて、楽しく活用しています。
今回は、世界の生ゴミ事情を少し調べてみることにしました。
私たちの住む日本は、世界一焼却場が多いとはご存じの方は少ないのではないでしょうか。
国土が狭いということもあるので、一概に諸外国と比較するということは難しい点もあることは承知の上で、
びっくりするくらい焼却場があります。
https://chikyu-labo.com/生ゴミいつまで捨てますか?/ 過去のコラム参照
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サンフランシスコ市はというと、焼却場が一機もありません。では、どうやってるの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
そこで、カリフォルニア州の取り組みを少し紹介してみようと思います。
2022年1月1日より、家庭や事業所で排出される生ゴミの堆肥化を義務づける法律が施行されました。
カリフォルニア州民が出すゴミの半分以上は有機物で、とくに生ゴミや庭のゴミが多く、今まではその多くが埋め立てられてきました。これらを埋め立てるとメタンが発生します。メタンは二酸化炭素の50倍もの毒性を持つ超汚染物質であり、強力な温室効果ガスです。
しかも空気中に急速に拡散するのでとくに有害です。
アメリカでは、主にサンフランシスコにおいて、『ゼロウェイスト』の実現を目指した活動が行われています。
ゼロウェイストとは、『地域や工場にて発生する廃棄物の排出及び、資源の消費を限りなくゼロに近づけよう』という運動のことを指します。
この目標を達成するために、サンフランシスコでは『4R’s』に関する取り組みが主に進められています。
リユース(Reuse)
一度買ったものは何度も繰り返し使用する。もしくは本当に必要としている人に譲ることで、ゴミの排出量を抑えようという活動。
リディース(Reduce)
ゴミになるものの発生を根本から抑えること。
この考えにのっとり、2014年以降サンフランシスコでは公共スペースにおけるペットボトル飲料の販売が全面的に禁止されています。
リサイクル(Recycle)
紙類、瓶、缶、ペットボトル、ガラスなどの資源ゴミは進んでリサイクルに回されます。
ロット(Rot)
ロットは腐るという意味をさしており、主に生ゴミを肥料にして土に還す活動を表しています。
4R’sの取り組みにより、日常のゴミは、3つのダストボックスに分けて出されています。
●青Recycle
プラスティック、ガラス、缶、紙
●緑Compost
生ゴミ、食品の紙容器、庭の植物など
●黒Landfill(埋め立て)
埋め立てるゴミを入れます(個人的には、少しここはわかりません)
そして、全て有料。3色、約121リットルのゴミ箱を使用した場合、月に$35(約4500円程度)かかります。
ビニール袋類は回収はなく入れることができないので、自分でトランスファーステーションに持って行かなければなりません。
レジ袋は、スーパーでも回収してくれます。
このように、私たちの暮らしと全く違いますね。
さらに、積極的な取り組みを行なっているのがスウェーデンです。
また、国土面積が日本の約4分の1の韓国の取り組み。
こちらも、次回の私のコラムでご紹介してみたいと思います。
現在、日本では生ゴミは可燃ゴミとして焼却場で燃やすのがほとんどです。燃やした灰を埋め立てる。
当然生ゴミの約半分は水分ですから入れれば入れるほど焼却場の中の温度は下がります。
その為、温度を上げるためにある程度プラスティックも必要としているのです。
元々、生ゴミを資源化するという考え方や意識は薄く、欧米諸国と比べると立ち遅れているのが現状ではないでしょうか。
アグリポーチャーコンポストは、初心者の方でも気楽に初めていただけるものにしています。
「生ゴミをそのまま捨てるのがとても気になっていた」そんなお声を時々聞くようになりました。
皆さんの意識が少しずつ変わることが、世の中を変えることに繋がっていると思っています。