/
皆さん、給食は好きですか?or好きでしたか?
ピカピカの新一年生も、給食が始まりましたね〜。
今日は、給食のことに少し触れてみたいと思います。
昨年、東京で開催された『オーガニックライフスタイルEXPO』に出展した際、
学校給食をオーガニックにと動かれている方が、AgriPoucher®︎都市型農業事業に興味を持ってくださり
足を止めてくださいました。
月曜から金曜までほぼ毎日食べる給食は、成長期の子ども達にとっては大きなウエイトを占めます。
「子ども達に安全なものを食べさせたい」給食をオーガニックへという声が高まってきています。
既にオーガニック給食に変換した自治体や・現在その方向に向けて動いている自治体・全く疑問視していないところ様々です。
オーガニック給食に変換した自治体は、なぜそもそもそのように変われたのでしょうか?そして、何故そのような動きが高まったのでしょうか?
言うまでもなく、体は食べたもので作られています。
昔聞いた話ですが、アメリカの少年院での実験です。
Aのグループには3食ハンバーガーやポテトなどいわゆるジャンキーと言われる食事・Bのグループには野菜中心の食事
3週間経った時にどうなったか?
Aのグループはこれまで通り喧嘩や抗争が絶えず集中力もなく常にイライラしている・Bのグループは精神が落ち着いてきて喧嘩が無くなり、少年達に笑顔が見られるようになった、このような結果が出たということです。
現代の食生活は、『食品』を食べる時代になったと言われるほど添加物にあふれています。便利で時短になったかもしれませんが加工度が高ければ高いほど、体にとって不必要なものも多く添加されています。そして、遺伝子組み換え作物。
更に、消毒を施した種から始まり、成育途中においては多くの化学的な肥料とネオニコチノイド系の農薬も使われています。
それらを食べ続けて、本当に良いのでしょうか?子ども達のアレルギーや、脳への影響、様々な病気の慢性的な原因になっていることは、昨今では多くの方が知るところとなってきました。
たまに食べる趣向品のお菓子より、毎日摂るものがとても大切なのです。
その役を担っている給食がオーガニックに変わることでどのような効果が見られるのでしょうか?
オーガニック給食への道のりとその効果の記述を読ませていただいた時、市の条例を変えれば出来るというような単純なものではないのだと感じました。
(それを変えるのが簡単と言っているわけではありません)
オーガニック給食に使用する量の野菜を調達するには、そのような生産者さんがいらっしゃらなくては成り立ちません。自治体の規模が大きければ大きいほどその量は多くなります。
そして、慣行農法と違い時には野菜の数が少ない時もあるでしょう、そんな中で給食のメニューを考える栄養士さんもとても大変です。お肉やお魚類、調味料に至るまで揃えていくには
大変なご苦労があったことでしょう。時に土付きの野菜が運ばれてくると調理師さん方の手間が増えます。そんな時は保護者や多くの方の助けや応援あったとのことです。
街をあげて、まずは大人が市民が変わらなければ成し遂げていくことは無理だったと思います。多くの応援や協力、生産者さん、メーカーさん、輸送してくださる方、陰で支えておられる方も
沢山いらっしゃることでしょう。それぞれの持ち場でのご苦労は並大抵ではなかったと思います。
その結果、まず第一に子ども達の給食残渣が減ったという大きな効果が出ています。
自分達の食べている野菜に興味を持ち、学校でも自然な農法や有機用法で野菜や米づくりに挑戦したり、米作り農家さんを見学に行ったり。
安心して食べられる野菜を作る方が増えることにより、それらを商品化するお店ができたりと街全体が変わって行ったということでした。
2年前、神戸市の給食をオーガニックへという署名運動に私は賛同しました。
オーガニック給食マップを出されているサイトを見せていただくと、既にオーガニック給食に変わっていっているところがわかります。
そして、その道のりは並大抵ではないかもしれませんがまずは、大人である私達が食が大切なんだと知ることが重要なのではないかと思います。
『体は食べるもので作られている』様々な病気の原因もそれは人間だけでなく地球も、地球上に生きる生物においても食が変わることで、土壌も変わり海や水の環境も変わり、空気も変わります。
世界的に見ていくと、有機農産物の消費額は増える傾向にあり有機食品の売上は増え続けています。
それがスタンダードになる時代になれば素晴らしいと思います。
*日本では有機JASを取得するためにコストや手間もかかり、小規模農家さんにとっては非常に負担になるということもまた
事実です。それらも含め様々なハードルを見直す必要があるということがわかりました。
オーガニック給食を提供、動き出している主な自治体(規模感に違いはあるかもしれません)
武蔵野市、いすみ市、亀岡市、白杵市、などなど。
こちらは豊岡市の取り組みの新聞記事の紹介です。