未来につながるお買い物

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AgriPoucher®︎にコンポストが仲間入りして、新素材のAgriPoucher®︎の発売がスタートして、約1週間。阪急・阪神百貨店グループ初のサスティナブルをテーマにしたイベント『GOOD choice!未来につながるお買い物』に出店させて頂きました。

未来につながるお買い物って、個人的に大好きなネーミングです。各階さまざまなお店が出店していて、空き時間に見て回るだけでも発見がたくさんあり、ついついお買い物してしまう、とってもワクワクするイベントでした。

その中でも今回、フェアトレードに関心を持ち、フェアトレード商品を出店しているお店が多くありました。私たちの日常生活の中には、海外で作られたものがたくさんあります。食料自給率37%(カロリーベース)の日本には、食料品の多くが海外で生産したものだったり、アパレル関係の商品も、東南アジアで縫製してあるものが多くあります。
私たちは買い物をするとき、どんな場所でどんな人たちが作ったものかを、中々知る機会はありません。近年、ニュースでも、小さな子ども達が、チョコレートの原料になるカカオの栽培や、コーヒー豆、綿花など劣悪な環境で学校に行くこともできず働いている現状や、アンフェアな条件で作られたものが取引されたりしていることを見聞きされている方も多いかと思います。

以前、地球Laboジャーナルでもフェアトレードについて書かせて頂いておりますが、公正な取引の基、商品化された国際貿易商品に付けられるのがフェアトレード認証マークです。もちろん、認証マークのない商品でもフェアトレードの商品も多々あります。最近では、フェアトレードマークが付いていなくても、商品タグにフェアトレードである旨を表記していることもありますね。

2021/9/20ジャーナル記事→https://chikyu-labo.com/コーヒーはお好きですか?/

『GOOD choice!未来につながるお買い物』に出店していたフェアトレードのお店さんに、何故、フェアトレードの商品を取扱う様になったのですかと尋ねてみました。

大阪の能勢町で、フェアトレードカフェ・エスペーロ能勢を営業されている齋藤さんは、元々、図書館で働いていたそうで、そのころたまたま手に取った『パレスチナ/イスラエルの女たちは語る―オリーブがつくる平和へのオルタナティブ』を読んだとき、その本には、イスラエル人とパレスチナ人がいがみ合いも差別をすることもなく、仲良く作っているオリーブオイルの話があったそうです。齋藤さんは、そこが作っているオリーブオイルを買って使いたいと思い、日本で販売されていたお店に行かれたそうです。そしたら、そこでフェアトレードってことを初めて知って、どうせ買うなら、フェアトレードの商品がいいなぁ〜ってことで、フェアトレード消費者に。使っているうち、フェアトレードのこと、フェアトレード商品をもっとたくさんの方々に知って欲しいという思いと、社会の役に立てることをしたい強い思いで、フェアトレードの商品がお買い物できるエスペーロ能勢をオープンされたそうです。
エスペーロ能勢さんの詳細はこちらから→http://espero-osaka.com


TOBIRA CAFE

沖縄と神戸にフェアトレードのコーヒー豆だけを使うカフェ『TOBIRA CAFE』の山田さんにもお話を聞いてみました。山田さんは、20歳の現役大学生。
10歳の頃より両親の仕事でタイに住んでいたそうです。その後、父の出張に付いてインドに行った際貧困問題に直面したそうです。タイでも物乞いをする子どもたちには見慣れていましたが、インドでは、数と勢いがすごく、ガイドと離れてしまうほど。そんな中で助けてくれた一人の日本語を話す子どもに出会います。少年に、なぜ話せるの?と聞いてみると、少年を取り巻く環境を聞かされ衝撃を受けます。しかもその少年は、5カ国語が話せた。何故か!少年は、旅行者から物乞いをしてお金を稼がないと、臓器売買で売られるから、友だちの分も稼がないと友だちが臓器売買所に連れて行かれるからだと教えてくれたそうです。山田さんは、父にその子を養子にしてほしいと頼みました。しかし、その場に居合わせた、国際機関で働いていた父の友人に「同じ子が100人いたら誰を選ぶの?」と諭されたといいます。そして、現状を知るために、児童養護施設でのボランティアを勧められ、そこから山田さんの人生のTOBIRAが始まります。彼女のお話しをもっと読みたい方は、記事をご覧ください。
山田さんがお話の最後に、「わずかな思いやりが少しのお金に形を変えるだけで、子どもたちの将来の選択肢が大きく広がるんです。」と言われたことに、私は共感と、魂が震える感じがしました。
山田さんの詳細記事をご紹介します。是非、こちらも読んでみてください。

日テレニュースより→https://news.ntv.co.jp/category/society/0b322fb14d8a4ec5bb760c9d4164bf3a

Forbes Japan より→https://forbesjapan.com/articles/detail/45535

TOBIRA CAFE →https://tobira-cafe.com

 https://youtu.be/Xj18zklmyag

近年、海外貿易に際してのフェアトレードは着目されメディアでの露出も増えてきましたが、国内においてもフェアな取引は大切だと私は思っています。現に大手企業の下請け業者は、仕事をもらうために安い賃金で仕事を請け負っている会社もあります。元請け会社に物申すなら取引をやめられるなど、アンフェアな条件で仕事を請け負ってしまっているところもあります。アンフェアな条件でも仕事を受けなければいけない状態にした会社側にも課題があると思いますが、海外だけでなく日本国内のフェアトレードにも今後、目を向けていく必要があると思います。
小さな会社も大きな会社も人と人との繋がりで社会は回っています。その人たちには、大切な家族がいることを忘れてはいけない。大切な家族や友人を思いやることだけではなく、お米や野菜を育ててくれた農家さん・靴や服を作ってくれた人。石油を日本に運んでくれた人など、直接会うことがなくても、生活に関わる見えない人のことも思いやることが、心の豊かさを持つことになり、その広がりの和が持続可能な社会づくりにつながると思っています。

今回、阪急阪神グループ全体で、初めてのサスティナブルをテーマにしたイベント『Good Choice! 〜未来につながるお買い物〜』では、様々な出会いをいただきました。

フェアトレードのみならず、地元の良さを守り繋げていかれている方達、循環できる社会を、豊かな社会を、自分たちの取り組みが未来に繋がると励まれている方々に、私達も大きな刺激と学びをいただきました。

今日のワクワクのお買い物が、まずは自分の暮らしに彩りを与え、そしてそれが社会にも地球にもハッピーであるならば、こんな素晴らしいことはないですよね。

今日のお買い物が未来につながる。

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