先日「杜人」という映画を観てきました。
ふとチラシを目にした時にとっても惹かれて、これは絶対観に行きたい!見に行かなきゃだめ!そう感じましたが、観終わった後に、またすぐ観たい。多くの人と一緒に観たい。
そう思える、とっても素敵な映画でした。
その映画の中に散りばめられた言葉たちも、もう一個一個が重くて深かった〜。
じんわりと染み込んでから刻まれて消えていかない、そんな感じがしました。
・「杜」とはこの場所を「傷めず穢さず大事に使わせてください」と人が森の神に誓って紐を張った場
・「虫たちは葉っぱを食べて空気の通りをよくしてくれている」
・「風の草刈り。風の目線で草を刈る」
・「大地も人間と同じように呼吸をしている」
・「土砂崩れは大地の深呼吸。息を塞がれた自然の最後の抵抗」
ああ、これが真摯に地球と対話してきた人の言葉なんだなと思いました。
人が自然の一部になって、あらゆる命に感謝の気持ちを持って、自然の生業を手助けしている。そんな在り方がとっても優しくて包み込まれるようでした。
キーワードは循環
映画の中に出てくる「循環」というワード。
この「循環」という言葉は、いろんなことのキーワードになるものだと思います。
循環は回転のエネルギー。一箇所に留まることなく、絶えず動きを繰り返している循環の波は大きなエネルギーを生み出します。
森の中で落ちた葉っぱや朽ち果てた木を虫たちが食べ、その虫をまたその捕食者が食べたり、そこから出た排泄物や捕食者の死骸を今度は目に見えない菌たちが分解して土の栄養にし、またそこから新しい植物が芽吹いて〜…。止まることなく、ゆっくりと回転していくことで、地球上の命は紡がれてきました。
でも、ここに人にも手が加わり、人間が人間のためにしてきたことがこの循環を鈍化させ、ときには止めてしまっています。
本来は森の中に住んでいるはずの熊や猿が人里に現れて被害に遭う方もいますが、それは大地の深呼吸と同じで、人間により息を塞がれた野生動物たちの抵抗なのかも知れません。
環境問題への意識
「気候変動のような大きな問題は楽しく、かっこ良く、セクシーであるべきだ」
日本のとある大臣が、ニューヨークで2019年に開かれた国連の気候行動サミットでこのように発言し、物議を醸しました。
インパクトのある表現だったので、覚えている方もいらっしゃると思います。
この部分だけ切り取られたような報道もあり、また、それに対して具体的な対策を述べれなかったことから、この大臣は批判の的となりました。
そもそもこの発言は、コスタリカ出身のクリスティアナ・フィゲレス前国連気候変動枠組条約事務局長と共に臨んだ海外メディア向けの記者会見の際の言葉で、フィゲレス氏の発言を引用したものでした。
「ある会社の人が最後に口にしたコメントが私は気に入りました。彼はこう言ったんです。『この問題(環境問題)に取り組むことは楽しいことなんです』と。そして彼女(フィゲレス氏)はこう付け加えたんです。『セクシーなことでもあるわ』と。私は全面的に賛成ですね。政治には多くの課題があり、それは時に退屈です。でも、気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきです」
英語の会見でしたが、訳すとこのようになるようです。
取り上げられ方一つで全く違うので怖いものだなぁと感じながらも、この表現に関しては共感できる部分があるなぁと感じたりします(もちろん、発言の真意までは分かりませんが)
これまでは、環境問題に取り組むことは意識が高い人がすることという空気感がどことなくありました。
ところが、環境問題に配慮した製品を選ぶことや、例えばオーガニックなものを選択することがおしゃれでカッコイイ。それでいて楽しい!そういう視点や感覚を持つことができたら、どうでしょうか?
地球を考える人が増えていく速度が上がっていき、前述のような意識高めの方限定というイメージも崩れていき、環境に配慮した製品を選ぶことが当たり前になっていく。
そんな空気の流れの循環を生み出すことができたらと思います。
でも、ここにはもちろん教育も必要で、流行りのファッションのように終わらせていかないようにするためにも、土台となる基礎をしっかりと学んでいくことが重要。
弊社、地球Laboではこの循環生活の体験から食のことまでおしゃれにカッコよく学んでいけるAgriPoucher®︎を取り扱っております。
AgriPoucher®︎のワークショップ等も随時開催していく予定です。
今後さらにワクワクしてしまうような展開も待っています。
皆様と共に楽しく歩みながら、地球を想って毎日を送る仲間づくりを進めて参りますので、今後もぜひよろしくお願いいたします。