今日は頭の体操、なぞなぞから始めます。
「宇宙に行くと食欲がなくなってしまいます。さて、なぜでしょう?」
正解は・・・空気がないから
空気がない→くうきがない→食う気がない
となるわけです。簡単でしたでしょうか?
冗談はさておき、私たちの目には見えていませんが、地球に住んでいたら、あたり前のようにいつでも大きく吸い込める空気があります。そして、意識せず、生まれてから亡くなるまで1日たりとも休むことなく、呼吸を繰り返しています。
あたり前のこと過ぎて、呼吸に意識を向けることなどほとんどないと思いますが、呼吸は生命維持活動の中で最も大切な行為です。
私事ですが、5年前の3月に父が他界しました。3月入ると、毎年その時のことが思い出されます。認知症や脳梗塞を患い、少しづついろんな機能が衰えていく中で、最期は誤嚥性肺炎。水を飲んでも、自分の唾を飲み込んでも肺が炎症を起こし始めたので、入院し、点滴や呼吸器をつけられ、1日に何度も痰を吸引され、喉が傷つき、苦しそうな表情しか見せなくなり、見ているこちらまでもが苦しくつらくて、別れの悲しみよりも、父がその苦しさから解放されたことへの安堵感の方が大きかったことを今でも覚えています。
今日はそんな「呼吸」に意識を向けてみたいと思います。
人は「おぎゃあ」と息を吐いて生まれ、息を吸って亡くなる(息を引き取る)と言うように、呼吸って吸うのが先かと思いきや、実は「吐く」が先。産声を合図に、この世に生まれ出た赤ちゃんの肺に酸素が送られて、呼吸がスタートされます。
私たちが呼吸によって吸い込んだ空気は気管を通って肺に入ります。肺には肺胞と呼ばれる直径0.2㎜くらいの中が空洞の袋が2~7億個あり、その周りに心臓直結の毛細血管が張り巡らされており、そこで外から取り込んだ酸素の供給と二酸化炭素の排出が行われます。
これが超シンプルな呼吸の仕組みです。生物学的に言うと呼吸はもっと複雑ですが、今日は難しい話は置いといて、実生活に関わる呼吸について話を進めます。
ふだん無意識に行っている呼吸ですが、実はいろんな呼吸があります。
例えば、腹式呼吸。
聞いたことがあると思いますが、定義的には、肋骨の上下動を使う呼吸を「胸式呼吸」と呼ぶのに対し、横隔膜の上下動を使う呼吸を「腹式呼吸」と言います。
本来、安静時の私たちの呼吸は、この腹式呼吸が中心です。お布団の中で、リラックスしていると呼吸の旅にお腹が膨らんだり、ぺちゃんこになったりしていることに気付きます。
逆に、意識的にこの腹式呼吸をすることによって、たっぷりとお腹から息を吸い、ゆっくり静かに吐くことで、副交感神経を優位にすることができ、リラックスしている状態を生み出すことができます。この腹式呼吸が健康のために積極的に取り入れたい呼吸法として、今注目されています。
交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキと考えるとわかりやすいと思いますが、この2つの自律神経はお互い相関関係にあるので、交感神経がずっと優位だと副交感神経が働きません。動きたい時はアクセルを踏む。止まりたい時はブレーキを踏む。この原理です。
この自律神経は循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けているとても大切な神経で、それぞれの働く時間がだいたい決まっています。このバランスが崩れることを自律神経の乱れと言います。
現代人はアクセル全開状態が長かったり、夜になっても交感神経が優位のままで、副交感神経がなかなか働かず、自律神経が乱れ、不定愁訴を生み出すことにつながり、さらにひどくなれば、病気の原因にもなってきます。
自律神経を整え、質のいい睡眠を取るためにも、就寝前に腹式呼吸を取り入れてみるのはいかがでしょうか?1日わずか数分。用意するものは何もありません。呼吸をするだけなので、今からすぐできます!
腹式呼吸のやり方
①背筋を伸ばして、軽く目を閉じ、おなかに手を当てます(座位でも立位でも可)
②「1・2・3」と頭の中で数えながら、ゆっくりと口(または鼻)から息を吐き出します。
③息を吐ききったら、同じように3秒数えながら、今度は鼻から息を吸い込みます。
※これを5~10分くらい繰り返します。息を吐くとお腹が凹み、息を入れたらおなかが膨らむのを感じましょう。
※慣れてきたら、カウントを5にしたり、7にしたり、少しづつ長い呼吸にしていきましょう。長い息は長生きに通じます。
たったこれだけでも、丁寧にやれば、体温が上がるのを感じることができます。体温が上がると免疫力が高まるので、風邪やがん予防にも効果が期待されます。酸素が全身に行き渡るので、血流もよくなるし、気分もリフレッシュもします。
口呼吸
もうひとつ、ふだんの呼吸でチェックしていただきたいのが、口呼吸か鼻呼吸か。
最近、スマホやマスクの影響で呼吸の浅い人が増えていますが、腹式呼吸ができていないだけではなく、その多くは口呼吸になっています。
私も、スマホに夢中なっていると、よく口がぽかんと開いていたり、ひどい時には、呼吸が止まっていて、苦しくなって海にもっぐているかような状態になる時があります。PCやスマホを使う時間が長い方は、気づいていないだけで、私のように口が開いていたり、呼吸が止まっている方、けっこういらっしゃると思います。
鼻呼吸のメリット
もともと人間の呼吸は鼻でするもの。口は呼吸器の中では補助器官。走ったりして、大量に空気を吸い込みたい時に臨時的に使うものです。
鼻は、吸い込んだ空気が肺に入る前に、ウィルスや細菌、アレルゲンなど身体に入れたくないものを除去し、温めて湿気を与えて、喉や肺への刺激を少なくしてくれるという役割を担っています。温度調節、加湿、空気清浄。この3つの機能を兼ね備えている優れもの。使わない手はないですね。
逆に口呼吸はダイレクトに空気が肺に入り込んでくる無防備状態。口が開いていると、口内が乾燥して細菌が繁殖しやすくなるので、感染症のリスクも高まるし、口臭や虫歯や歯周病、歯肉炎、口内炎などの原因になります。最近では、歯周病は脳梗塞や心筋梗塞の原因となるといわれたりします。
たかが呼吸、されど呼吸。健康のためには口呼吸ではなく、鼻呼吸を意識しましょう
マスクに隠された口、開いていませんか?
マスクをすることで、吸い込む空気量が減少するから、酸欠になり、どうしても口呼吸になりやすいと言われています。マスクをしたままの口呼吸は、マスクにも細菌が繁殖しやすくなるので、特に注意が必要です。
コロナ禍も3年目に入り、マスクによる酸素不足の弊害が徐々に現れ始めていると言われています。酸素不足は脳へ大きな影響を与えます。子どもさんはもちろんですが、妊婦さんも特に気を付けていただきたいと個人的には思っています。
妊娠中のお母さんの酸素不足が原因で、胎児に新鮮な酸素が十分に供給されなければ、どうなるでしょう?簡単に想像できますよね。おなかの赤ちゃんはおかあさんだけが頼りです。ぜひ知識を持って対処してあげてください。
簡単なチェック項目を挙げておきます。
1.集中力が続かない
2.記憶力が低下している
3.寝付きが悪い
4.日中あくびが出やすい
5.慢性的な頭痛がある
6.動悸・息切れを起こしやすい
7.休んでも疲労感がきえない
8.息苦しさを感じる
9.イライラする
10.肩こりがひどい
11.猫背になっている
こんな症状が合ったら酸素不足の可能性大ですので、早めの対策を取りましょう。
睡眠時の呼吸も
最近、私は「息育」を学んでいる友人からの勧めで口にテープを貼って寝ています。間抜けすぎて、お見せできる代物ではございませんが、これが意外と効果絶大。朝、起きた時、よくのどが痛くなっていましたが、テープを貼った翌朝からのどの痛みはなくなりました。寝ている間も口呼吸をしていたんでしょう。いびきや歯ぎしりが治る方もいらっしゃるそうなので、気になる方は試してみてください。
懇意にしている自然農の先生の言葉。「地球は完璧。私たちも完璧。」
私たちの身体には、人間の最高の知恵と知識と技術をもってしても作ることのできないような「自然治癒力」が備わっています。
それを最大限に生かすには、その素晴らしさを知り、信じて使うこと。
時に薬が必要なこともありますが、薬品に頼らずともできることがあります。
病気にならないための予防にお金も時間もかからない「腹式呼吸」と「口呼吸」
まずはそこから意識してみませんか?
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アルゴールは、ポーランドの古都ポズナンにおいて100年以上の歴史を重ねるアルバタイメント社が、歴史的なカルメライトエッセンスのレシピを基に、厳選された植物原料を独自にブレンドした植物エッセンスです。カルメライトエッセンスは、キリスト教カルメル修道会の修道女たちにより生み出され、1611年にはパンデミック(感染病などの流行病)から守るため、人民へと公開され、広く利用された歴史的なレシピで、抗菌作用/ 抗真菌作用/消炎作用/ 鎮痛作用去痰/ かゆみ止めなどの効果が医学的に認められ、ヨーロッパでは医薬品に登録されています。1プッシュで、瞬間的に清涼感が広がりますので、ぜひ1度お試しください。