令和五年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末年始、皆様はどうお過ごしになられましたかと、
今頃言われてもって感じですが、あっという間に1月も後半、今日は1月23日(ひふみ)です。
私は、お正月に奈良県の玉置神社に参拝させて頂きました。
2023年は、どんな年になっていくのでしょうか?
お正月にサンフランシスコの知人に電話をしましたら、
新年の挨拶早々に、凄いのよー 大変なのよー 大雨が!
3週間大雨が降り続いているの。
まだ、この先も雨が続くみたい。
サンフランシスコだけかと聞くと、カルフォルニア全体よ。
えーーー
すぐに調べてみると、ロサンゼルス・サンディエゴ・サンノゼなど、
雨がほとんど降らないエリアでも水害が起きていました。
東海岸は大寒波に見舞われています。
アメリカは農業大国です。
葉物野菜の多くは、カルフォルニアで栽培されているので、
嵐が過ぎ去ったあと、作物にどれだけ被害が出てくるのか考えると心配になりました。
被害総額は4兆円以上になる見込み。
なぜ、日本で暮らす私たちが他国の食糧のことを意識しなければいならないかと言うと、
以前にも何度か触れてきています日本の食料自給率37%という危機的状況で、
多くの食料を輸入に頼っているからです。
牛や豚、鶏の餌になる飼料もほぼ100%輸入しています。
酪農家さんは、飼料代が嵩み廃業に追い込まれているところも出てきています。
食料安全保障の観点から補償や補助金を出すのではなく、1頭あたり十数万円で、
処分しなさいという方向に向かっているようです。
昨年、奈良県で開催された『ガストロノミーツーリズム』世界フォーラム
(その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、
その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズム)に参加させて頂きました。
フォーラムでは、食糧危機とフードロスが話題の中心になっており、
この課題解決に向けてのどうするのかを議論していました。
世界人口は、2022年に80億人を突破しました。
日本政府は、経済安全保障を進めていますが、食の安全保障は、二の次三の次になっているようです。
食の安全保障は、国を守り民を守る優先課題だと私は思います。
それと同時に私たち日本人は、もっと食に関心を持ち、食べ物を頂けることに感謝することが大切です。
そして、食べ物がどこで育てられ、どんな栽培方法で栽培されたのかにも興味関心を持ってください。
こんな話があります。
有機で育てた小松菜を農家さんが、学校給食に納品した際に納品拒否をされたそうです。
全て廃棄処分です。
何故か?小松菜の葉っぱに虫食い跡があったからです。
化成肥料・消毒・農薬をたっぷり使用し、色も形も揃って、虫食い一つない野菜が安全。
そんな基準を設けている限り、有機野菜を取り入れることは不可能でしょう。
安心安全の観点がいつの頃からかズレ始めて責任回避が第一優先になっているようにも思います。
子どもたちの成長と健康にとって何が大切かを優先していく選択ができる日がくることを願います。
世界中で起きている異常気象・紛争・インフレ。
私たちが生きていくために必要なのは食料です。
食べ物さえあれば、命を繋いでいくことができます。
起きて欲しくない食糧危機ですが、世界は真剣に回避するため動き出しています。
日本以外は。
不安を煽るわけではありませんが、私たち一人一人がライフスタイルを変えていくことが大切だと思います。
今回は、このあたりで。