今日は冬至。
冬至とは、日本を含む北半球おいて、
1年の中で日照時間がもっとも短く,
太陽の南中高度が一番低く、
影の長さがもっとも長い日のこと。
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北極圏ではこの冬至前後
「極夜」と呼ばれ、
一日中太陽が昇らない日が続きます。
地域によっては
2か月間も太陽が沈んだ状態だそうです。
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冬至に向かって日照時間が短くなるだけではなく
太陽の光も弱まるので、
野菜の成長が進まず、農耕民族にとっては我慢の時。
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冬至はここからふたたび
昼の日照時間が長くなり、
新しい太陽が輝き始める日。
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陽気の回復、再生を願って
世界各地で、太陽の力が最も弱まった日を
無事過ぎ去ったことを祝って、
冬至祭が祝われるようになったそうです。
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中国では郊天の儀という重要な儀式が執り行われたり、
クリスマスも、もともとは陽気回復を祝う風習が
変化していったものだという説もあります。
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日本でも「一陽来復」と言って
陰極まって、陽に転じる日
悪いことが続いた後に
幸運がやってくるという考え方があり、
冬至から節分までの限定で
一陽来復のお札をいただける神社もあります。
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また、冬至にはゆず湯に入るという風習は有名ですが
もともとゆず湯は禊の風習で、
運気を呼び込む前に身体を清めるためのもの
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さらには、ゆずには邪気を祓うだけでなく、
実るまでに時間がかかるので、長年の苦労が実るとか
ゆず=融通。融通が利くというところから
願掛けとしての意味もあったそうです。
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最近ではゆずの効能として
血行促進が期待でき、
香りによるリラックス効果が検証されています。
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そして、冬至と言えば、
もう1つ有名なのが、かぼちゃですが
冬至の時には、
「ん」の付くものがいいと言われ、
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なんきん(かぼちゃ)
れんこん
にんじん
ぎんなん
きんかん
かんてん
うどん(うんどん)
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これらは冬至の七種と言われ、
冬至に食べることで、
無病息災など縁起がいいとされています。
かぼちゃだけではないみたいですね。
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寒いこの時期に栄養価が高く、
食物繊維たっぷりの食材をいただくのは
理にかなっているように感じています。
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新しい文化の目まぐるしい発展の陰で
日本の伝統的な風習は
どんどん忘れ去られていますが、
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自然と共に暮らしてきた知恵が詰まっていたり、
日々の生活を楽しく豊かにしてくれる
私たちの先祖の考えがあると感じているので,
少し意識して過ごしていただけたらと思い
冬至に関することをとりとめなく書き連ねました。
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「温故知新」
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風習だけでなく、
自然、文化、芸術、教え、古民家などの建築物・・・
次世代にもつなげていきたいものが
日本にはたくさんあります。
(見ることの少なくなった稲穂のはざかけ)
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年末に向けてどんどん寒さが厳しくなってまいりましたが、
どうぞ体調を整えて、新年をお迎えくださいませ。