2021年2月22日

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袖振り合うも多生の縁

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人と人の出会いはどこから始まっているのか、考えたことがある方はいらっしゃいますか?

考えても考えても答えに行き着かないことですが、こんなご縁があるんだという出来事に遭われた方も、きっとたくさんいらっしゃるかと思います。

「袖振り合うも多生の縁」は仏教の輪廻転生の思想から来ています。

私達は何度も何度も生まれ変わり、出会いを繰り返す。

今の巡りあっている方とも前世でのふれあいがあって、決して偶然ではないという考え方です。

輪廻転生は仏教の思想ですが、元々はヒンドゥー教の概念でサンスクリット語では「संसार(サンサーラ)」といい、英語では「Reincarnation(リィンカーネーション)」と訳されるとの事。

これに対しての各宗教上の捉え方はさておき、個人的には、この考え方がとっても好きです。

私自身も繋がり方にとても驚きを感じたことが何度もあります。

もちろん、良くないイメージの巡り合わせもこれまでありましたが、ただ、それ以上に、この思想を大切に感じることができたときから、目の前の人を大事にできたり、感謝の気持ちをより強く持てたり、もしくは、揉め事をできる限り小さく収めようと努力したり、受け止め方を変換したりできるようになったと感じています。

今出会っている人と前世で会っていると考えると、出会いは本当に壮大。

電車の中で同じ車両に乗っている全く知らない方も、もしかしたら、前世で話はしなかったものの同じように何かで移動を共にしていたかも知れません。

『生きがいの創造』という本があります。

この本はまさに生まれ変わりを立証した本で、その内容によると、いわゆる「運命の赤い糸」は本当に存在するとの事。

その方とは生まれ変わる前に出会う約束をして生まれてきていると…。

当然、運命の赤い糸は恋愛だけではなく、友人関係や仕事関係などにも存在しています。

生まれ変わる前の段階の時に出会う約束をしていて、自分の成長と相手の成長、その他のタイミングなどがパズルのように組み合わさったときに、その出会いは引き起こるようです。

自分や相手の成長が伴わずにタイミングがずれて出会わず終いのこともあるようですが…

ちなみに、自分に嫌なことをしてくる人とは、自分の成長のために、そういう約束をしている場合もあるらしいです(そう考えると少し楽になりますね)

良い出会いも悪い出会いも「因」がもたらす「縁」…「因縁」です。

重ねていく毎日の中で、たくさんの人とすれ違って、言葉を交わす人もいたり、その中には関係が深く濃くなる人も出てきます。

その中からできた点と点を結んで線に。

線から今度は面に。そして、立体に。 

すれ違うだけの人にも穏やかに、心の中で感謝の気持ちを持って受け止めることができたらと思います。

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