2021年5月17日

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まだ美しい地球のために

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人間はこれまで、文明の発展のために地球を破壊し、多くの動植物に計り知れないダメージを与えてきました。

人間の環境破壊はいつから始まったのか?

考え出したらキリがないことですが、環境問題にあまり関心がない方でも、人間が便利さを求めるあまり、地球環境を破壊しているということは認識していると思います。

明確な分岐点となったのはおそらく産業革命以降になるのではないでしょうか?

中には人間が生まれた時からずっと環境を破壊してきたと考える人もいます。

自然は循環をしています。森では動植物が地表に落ちた木の葉や枝、横たわった朽木をゆっくりと食し、やがてこれらの動植物も命が尽きると虫たちによって運ばれたり、微生物の力で土に還り、その土の栄養となって、そこに植物がなり、その葉っぱや実がまた動物を育み、豊かな森を作っていきます。

野生の動植物は何も意識せずとも、このサイクルに調和していて、あらゆるものに存在する意味があり、それらが複雑に絡み合ったり繋がり合って、今の地球上の多様性に富んだ環境を支えています。

そして、これに調和をしない人間は地球の癌だと言う方もいます。

確かにそういう見方もあると思いますが、だとしたら、何のために人間は存在するのでしょうか?

シーア・コルボーンというアメリカの環境活動家が書いた「奪われし未来」という著書があります。

1996年に出版されたこの本は、膨大な科学物質が野生動物に及ぼす影響のデータを丹念に取り、野生動物の減少は「環境ホルモン(内分泌撹乱物質)」によるものが大きいと、世の中に警鐘を鳴らしました。

私たちの生活は本当に便利になりました。

移動にかかる時間は昔と比べ大幅に削減されました。

固定電話の契約回線数は減り続け、メインの通信回線は携帯電話からスマートフォンになりました。

私が小学生の頃、未来の通信手段と言われていたテレビ電話は今や当たり前となり、移動せずに地球の裏側の人と顔を見て話すことができます。

便利なものに囲まれて、ほんの10年20年前と比べると、本当に生活が一変しています。

ですが、もう、その便利さを見直すタイミングの際まで来ていると私は感じています。

目先の便利さはその先で目に見えない微生物にダメージを与え、それに連鎖してその捕食者からまたその捕食者へと影響を及ぼし、また人に戻ってくるというサイクルを人間は繰り返しています。

地球は人間だけの住処ではありません。

地球は人間が心地よく暮らすためなら何をしても良い場所ではありません。

人間はこれまで自分たちが好き放題してきたわけですから、今度はその責任を取って元に戻していく必要性があるんだと思います。

地球には意思がある。

あなたは地球に住みたいと思っているけど、地球から見たあなたはどうですか?という問いをされたことがあります。

地球はあなたを必要としますか?と…。

その質問をされた時に、自分は地球から必要とされる生き方をしていこうと深く心に決めました。

その決意を貫くにはまだまだ足りないこともたくさんあると思います。

80年の人生の中で、その摂理の全てを知って、全部を完璧にはできません。

たとえそれができなくても、少しでも近づくことはできる。

そして、自分にはその生き方を広めていく役割もあるんだと思います。

その事を次の世代へと引き継いで、紡いでどんどん広げて、またそれを次の世代へと繋げて。

そうやって、美しいこの星を次の世代に残して行きたい。

そして、人間には以前よりももっと美しい地球にできる力があり、そのために存在していると信じたい。

今こそ培った技術を、地球のために、他の生き物や植物のために使うタイミングです。

地球に生きる仲間として、自然や他の生き物を慈しみ、地球に生きてることの恩恵を感じて、感謝の気持ちを送る毎日を分かち合って過ごしていけたらと思います。

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