日に日に春を感じる季節になってきましたね。数日前は、春雷が鳴り響く夜でした。植物や動物も目を覚ましたようです。雷は、大地の電子を動かし水が活性化し窒素が豊富になります。昔から、雷が多い年は、豊作になると言われてきました。稲妻という漢字は、昔、雷が多いと豊作になることが多いため「雷光が稲に当たると稲が妊娠して子を宿す」と考えられたそうです。
実は日本がオーガニック後進国になっているって知っていましたか?
未来に向けて、消費者レベルで何が出来るのかを考えてみたいと思います。 まず、世界と日本のオーガニックや有機の現状について知ってみましょう。 世界では確実にオーガニックの農地や需要が年々拡大しています。 有機農業に関する最新のFiBL調査によると、2015年には、 世界では50.9百万ヘクタールの有機農地が見られたそうです。 有機農業用地の面積が最も大きい地域 オセアニア(2,280万ヘクタール、世界の有機農業地のほぼ45%) ヨーロッパ(1270万ヘクタール、25%) 中南米 (670万ヘクタール、13%) アジア(400万ヘクタール、8%) 北米(300万ヘクタール、6%) アフリカ(170万ヘクタール、3%)である。 また、グローバル・オーガニック・トレード・ガイドによると、有機食品が日本の農産物の売上高に占める割合は1.5%で、アメリカ(5.5%)、フランス(7.7%)、ドイツ(10.4%)と比べるとわずか。有機市場規模(約5.9億ドル)は世界13位で、1人当たりの有機食品購入額(約4.7ドル)は23位と振るわない。 購入額で見ると、アメリカ人は日本人の15倍、フランス人は13倍、スイス人に至っては34倍に上る。 (引用:東洋経済)
農薬に対する意識や規制はどうでしょう?
実は日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている
例えば、ヨーロッパでは硝酸態窒素に対して厳しい規制があり、EUの基準値は現在およそ3000ppmと決められています。それを超える野菜は市場に出してはならない。汚染野菜として扱われるのです。
ところが日本にはその基準がなく野放し。スーパーで売られているチンゲンサイを調べたら硝酸態窒素が1万6000ppm! 米は最低でも1万2000ppm。それに比べて自然栽培農家の作ったコマツナは、わずか3・4ppm。
農薬も問題です。日本は、農薬の使用量がとりわけ高い。平成22(2010)年までのデータによると上から中国、日本、韓国、オランダ、イタリア、フランスの順で、単位面積あたりの農薬使用量は、アメリカの約7倍もあります。残留農薬のある野菜を食べ続けると体内に蓄積されていって、めまいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱を引き起こすなど、人体に悪影響を及ぼすとされています。日本の食材は世界から見ると信頼度は非常に低く、下の下、問題外。もう日本人だけなのです。日本の食材が安全だと思っているのは。
ヨーロッパから日本に渡航する際、このようなパンフレットを渡されるそうです。「日本へ旅行する皆さんへ。日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行した際にはできるだけ野菜を食べないようにしてください。あなたの健康を害するおそれがあります」
では、野菜を育てる農家さんが悪いのか?
いえ、農家さんは、消費者が買ってくれるもの、売れるものを作ります。日本では、いつの頃からか、見た目重視が一番になり、綺麗なもの、形が整ったものが売れるようになりました。安心・安全は、二の次三の次へ。
なかなか有機食品の普及が進まない最大の理由は消費者にあるかもしれません。多くの人が「形が整った」農産物が、「よい農産物」だと信じているフシがあるからです。多くはまっすぐなきゅうりや穴のあいていないレタス、つやのあるリンゴを高く評価します。消費者が「美しい食品」を求めることもあって、ヨーロッパ諸国からは、「日本の農家は庭師のように農業をやっている。完璧なトマトや完璧なレタスを求めてる。環境に対する明確な考えなど持っていない」と日本の農作物への評価がされています。多くの消費者は「格安商品」に慣れすぎて、有機食材の価格に対する抵抗感がある人も少なくないと思います。
これから先、賢い消費者になるためには?
値段だけでなく、商品の裏側ラベルをみましょう。気になる成分や知らない言葉は、スマホで検索してみましょう。例えば、遺伝子組換えってなに?JASマークってなに?サラダ油は、サラダが原料?
そう、興味を持って調べる、知ることが賢い消費者になっていく早道です。知れば、選択して選ぶことができます。昔、こんなことを教えてもらったことがあります。『その家のお母さんが無知だったら、家族は、病気になる。お父さんが無知だったら貧乏になる』成人病(癌、糖尿病、高血圧、脳卒中)は、生活習慣病に名前が代わり、遺伝ではなく、生活習慣が同じだから、その家系は、同じ病気になると言われるようになりました。人に良い物と書いて、『食べ物』です。現在、スーパーの大部分を占めているのは、人に良い品『食品』になっています。品を山ほど食べると『癌』になると漢字は、教えてくれています。
食べ物だけに限らず、日用品や化粧品にも目を向けて安全の物差しを持っていきましょう。人にも環境にも優しいもの選びができる消費者が増えることが真のサスティナブルになっていくと思います。
地球Laboでは、新しい都市型農業『AgriPoucher』(アグリポーチャー)を提案しています。
AgriPoucherは、固定種・在来種の種にこだわり、化学肥料や動物性堆肥を使わず、環境に優しいポーチを使って、オシャレにワクワク、オーガニック野菜を育てる人たちを日本全国に広げる活動をしています。お金を出せば簡単に手に入るお野菜も種から育てることで、農家さんの気持ちや苦労が身近に体験できるところもAgriPoucherの楽しみの一つです。春は、野菜づくりを始めるのに最適な時期です。自分で育てたオーガニック野菜は、とっても美味しいですよ。
この春、AgriPoucherも始めてみませんか。